<サク読み🤩>『それ、ウソです。』誤った健康情報を撃退する医療リテラシー入門🥷② 〜「これは本当?」という情報に出会った時〜
情報は人を惑わせる
ネガティブでキャッチーな情報ほど印象に残りやすく、とてつもないスピードで広まってしまいます。
たとえば「○○が脳に影響」、「○○で不妊になる」、「○○するとがんになる」など、不安を煽るような情報発信をみてご自身が不安になった経験はありませんか?
また、病気になった家族や友人が極端な情報を信じきっていて、いくら説得しても話を聞き入れてくれない😖という経験をお持ちの方もいると思います。
それだけ健康に対する不安は大きく、人の判断力を鈍らせます。

インターネット上には、科学的根拠のない情報や、特定の商品を売りつけるための情報がごちゃ混ぜに存在しています。
何が本当に正しくて、何が全くの嘘なのか、見分けるのは本当に難しいですよね。
この記事では、そんな情報が氾濫するインターネット上で、
できるだけ正しい医療情報を得るためのポイントを筆者の視点で3回にわたって解説します。(治療中の方はあなたの体と病気のことを一番知っている主治医にまず確認を。)

この記事で医療リテラシーを身につけましょう💪
今回の内容はサク読みできます👍
本ブログ記事があなたの健康に少しでも役立ちますように☺️
それではスタート!
情報を多角的にみよう

反対意見を調べる
極端に不安を煽るような情報に出会ったとき、そしてその情報によって不安を感じる時には、”反対意見を調べる”ことで違う視点から情報を捉え直すことができます。
例えば、「フッ素は毒!!」という情報を見たら、
「フッ素 安全」「フッ素 毒 デマ」と調べると良いです。
反対意見がうまく出てこない場合は、絶対に質の高い情報が出てくるわけではありませんが次に説明する方法をお試しください。
人は自分の信念を裏付ける情報ばかりを集める傾向があります。
極端な情報に出会ったときこそ、一旦立ち止まって情報を批判的に見ましょう。

反対意見を調べる方法は、今日からできるとても簡単な方法なのでぜひ参考にしてくださいね🌟
医療リテラシーを高めるAI活用
情報源を限定する
ここ数年で生成AIが私たちの身近にあるものへと変わりましたね!AIで調べ物をする方も多いのではないでしょうか。

AIで信頼できる医療情報を得るためには、命令文に工夫が必要です。
本記事執筆時点(2025.11.20)で「簡単」で「すぐにできる」方法は、情報源を限定することだと思います。(信頼できる情報源については前回の記事を参考に)
医療情報における信頼性の高い情報源(公的機関、学会ガイドライン)を指定することで、AIが生成する回答の根拠を限定し、デマや販売目的の情報が混ざるリスクを大幅に下げることができます。
例)「〇〇について、各学会のウェブサイト・診療ガイドラインや公的機関の情報を元に教えてください。」など
例えば、こんなかんじ。
「重度の歯周病の治療で効果が認められている方法について、各学会のウェブサイト・診療ガイドラインや公的機関の情報を元に教えてください。」
こうすることで、信頼性が高い情報源から情報を得ることができます。
「〇〇についての情報を科学的根拠に基づき解説している情報源を教えて」とAIに聞くのもいいと思います👍
望ましいのは信頼できるかかりつけに相談できる医療者がいること、そして直接相談できる環境。個別具体的な治療や体調に関する情報は、一般的な情報源では代替できません。

ですから、繰り返しですが、かかりつけがあればそちらで医療相談をすることが一番です。
とは言っても、「歯医者や病院が苦手」「先生とのコミュニケーションが苦手」という方もいらっしゃると思います。
どうしても医療機関にアクセスできない、あるいは治療について聞きたいことが聞けない場合は本記事を一つの参考にしていただければ幸いです。
今回ご紹介した2つの方法は本当にすぐできるので、情報に惑わされそうになったときはぜひお試しを。
次回はAI応用編!今回よりはほんの少しややこしくなりますが、できるだけ簡単に説明できるよう頑張ります💪お楽しみに☺️
まとめ
今回は、インターネットで信頼できる医療情報を見つけるためのポイントの二つ目として、多角的な視点で情報をみることの重要性をお話ししました。
- 個人の体験談や不安を煽る情報は、科学的根拠が乏しい場合が多く、安易に信じるのは危険です。
- おや?という情報に出会ったら、反対意見を調べてみましょう。
- AIに質問するときには各ガイドラインや公的機関など、信頼できる情報源を指定すると良いです👍
- 治療に関する疑問は、まずはあなたの体を一番よく知っている主治医に相談しましょう。
歯のことでしたら、もちろん私たち歯科衛生士や歯科医師にご相談ください。あなたやご家族が納得のいく医療を受けること、また、健康に生きることの一助となることができれば、こんなに嬉しいことはありません。
医療リテラシー入門については下記のリンクから
第2回 医療リテラシー入門🥷①②
第3回 医療リテラシー入門🥷
終わりに
私たちを信頼して当院へ通院してくださる方、そして歯科衛生士になってから今まで担当させていただいた全ての患者さんたちへ
むし歯も歯周病も、根本的な治療・予防のためには行動を変える必要がある病気です。
日々のブラッシング習慣を見直し、定期的なメンテナンスを受け、時には食生活まで改善していただく必要があります。そのため、中には大変なこともあるでしょう。それでも将来の投資として予防的な行動を続けているあなたは本当に素晴らしいです。
10年後、20年後のあなたが過去の自分に感謝するはずです✨
これからも、あなたの綺麗で大切な歯を守る取り組みを、私たちと一緒に続けていきましょう!

執筆者:濱﨑あゆみ
お悩みの方は、栗林歯科医院 丸の内院でもご相談を承っております。
論文知識の豊富なドクターや日本歯周病学会認定の歯科衛生士が在籍しております。
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